有酸素運動と無酸素運動の誤解

まず、『有酸素』『無酸素』は体を動かすためのエネルギーを作る方法の事です。ここに誤解が生じていることが多いですね。(ランニングは有酸素、筋トレは無酸素みたいな)

あくまでも【代謝経路】の呼び方であって、運動の種類ではないんです。

『有酸素代謝』・『無酸素代謝』この2つをしっかり理解しましょう^^

 

そもそも『運動』(というか体のエネルギーを作る代謝システム)は有酸素と無酸素の両方を使いながら行っていきます。車でいう所の『ガソリンとモーター』で動くハイブリットと同じ感じですね^^

【ガソリン=有酸素】で【モーター=無酸素】みたいな感じです。

 

ガソリンの方が沢山あってエネルギーを取り出しやすく、モーターの方が走り出しにすぐに使えるけど短時間しか使えない。みたいなイメージで大丈夫です^^

有酸素は体の中の『ピルビン酸』(糖質の代謝物)や『脂肪酸』(中性脂肪の代謝物)を使って『酸素』と反応させてエネルギーを取り出していきます。だから有酸素なんですね^^

一方の無酸素は『解糖』(グルコースを使った即時エネルギー)を行って瞬間的にエネルギーを作り出します。ここで代謝物として『ピルビン酸』が発生します。この反応には酸素を必要としないので無酸素なんです。

 

つまり、

無酸素代謝はブドウ糖を使ってエネルギーを作り筋肉を収縮させる

有酸素代謝はピルビン酸や脂肪酸を使ってエネルギーを作り筋肉を収縮させる

という流れになっています。

そうなるとどちらが体に多いか??という話になりますよね??^^

 

だから、『有酸素運動をすると脂肪酸を使うから脂肪が減る』という発想になるわけです^^