ぎっくり腰のメカニズムと防ぎ方

ぎっくり腰を代表とした『腰痛』は、今や国民の3000万人がいてると言われており、もはや『肩こり』と並ぶ国民病となっています。当然日本だけでなく海外でもぎっくり腰は国民の多くが経験する疾患とされています。では何故ぎっくり腰は起こるのか?そのメカニズムと防ぎ方を解説していきます。おススメの対策3選⇒Instagram

ぎっくり腰のメカニズム

ぎっくり腰は、腰椎周辺の『筋肉や椎間板』に急激な負担がかかることによって引き起こされる症状です。以下に、ぎっくり腰の主なメカニズムをいくつか説明しますが、個々の症例には異なる原因が関与する可能性があります。

  1. 筋肉の急激な緊張または炎症: 腰回りの筋肉が急激に収縮することで、ぎっくり腰が引き起こされることがあります。例えば、不慣れな姿勢での重い物の持ち上げや、急激な動作、不自然な体勢での作業が原因となることがあります。

  2. 椎間板の損傷: 腰椎と腰椎の間にある椎間板が損傷を受けることがぎっくり腰の原因となります。椎間板は脊椎をクッションのように支え、柔軟性を保つ働きがあります。急激な動作や長時間の不自然な姿勢が、椎間板に過度な負担をかけ、損傷を引き起こすことがあります。

  3. 脊柱の歪み: 脊椎の歪みや不均衡もぎっくり腰の原因となります。例えば、脊柱が前後に過度に曲がることで、周囲の組織に負担がかかり、ぎっくり腰が発生することがあります。椎間板性腰痛の治療 | 関節治療オンライン

何故これらの事が発生してしまうのか?

すべてに共通して言える事は、急激な負荷がかかる以前から徐々に蓄積されてきている『筋疲労が存在している』という事です。

腰は人が『二足歩行』という他の動物よりも圧倒的に有利を取れる状況による代償として、骨盤・股関節で上半身の体重全てと、下半身からの衝撃を受け止める構造をしています。

それにより、腰周辺の筋肉には常に大きな負荷がかかっており、更には運動不足や筋力低下が重なってじわじわと腰周辺の筋肉に『筋疲労』を蓄積していきます

この筋疲労は腰に関しては非常に感じづらく(筋肉が大きく種類が多いから)その影響で限界に近づいて来るまでに気づけない方が非常に多く、疲労が溜まっている際に重たい荷物を持ち上げたりすることで、疲労の限界値を突破し脳から痛みの信号が送信され、突然動けなくなったりします(詳しくは⇒※痛みのメカニズム)

つまりは、『急に起こった現象』ではなく、『徐々に蓄積した筋疲労が原因』で起こるのが、ぎっくり腰が発生に至る大きな理由となります。

そしてぎっくり腰(大きい範囲での腰痛)には幾つかの種類が存在します。具体的には『筋・筋膜性』『椎間関節性』『軟部組織性』の3種類です

どれも、筋肉の疲労の蓄積が大きな原因と言っても間違いないでしょう。それほどまでに腰周辺は筋肉に依存している状態です

筋・筋膜性腰痛ってどんな腰痛?原因と対処方法について解説 | 腰痛メディア|zen placeが発信する痛みの情報サイト

まとめ

ぎっくり腰は『筋疲労の蓄積が原因』で起こり、その原因になる筋疲労は『姿勢不良・過度の負荷・体幹の筋力不足』等が理由として挙げられます。

ぎっくり腰を防ぐためには、腰回りの柔軟性を獲得する為に普段からストレッチを実施したり、疲労を蓄積しない様に、アロママッサージ等の体のメンテンスも効果的です。それ以外にも代謝の活性化を促進する為に適度な運動は言うまでもなく重要ですが、実は保温がとても重要で、入浴や衣服を適切な物に変える事も効果的となります。

冬場よりも、季節の変わり目である4・5月と10・11月が意外と多いのも、服装の変化のタイミングや代謝の変化のタイミングと連動しています。

体は基本的に保温しておくのが一番理想で、腰だけでなく免疫の活性化にもなり1年を健康で過ごす為の秘訣です。この機会に是非普段からの保温と適度な運動を心掛けましょう!

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